内の原堰は、国道沿いの湯の平橋から角間橋にかけての耕地を潤している。湯の平橋東側の製材工場の脇の林道から細い堰道に沿って中部電力の頭首工に向かって進んで行き、頭首工の池の先に取水口がある。取水された水は少し暗いけれど気持ちの良い林の中を流れ下ってゆく。藪は深くなくしっかりした道ができている。林を抜け明るくなると間もなく林道に出る。左手の山は九竜(1610m)の尾根続きの山城、松尾古城の山裾である。林道をくぐり暫く林道沿いを下るが、国道左側の耕地を山沿いに迂回する。ＮＴＴのアンテナ横で国道沿いに戻って南下してゆくと昔の菅平有料道路（主要地方道真田東部線）との交差点に出る。変則的にこの道路を横断して内の原工業団地横を一気に流れ下る。角間橋手前で角間川への落ち口となるがこの日最初の藪漕ぎとなる。笹の葉やアレチウリの葉に頬を撫でられながら合流に到着。この角間川は烏帽子岳のニゴリ沢を源流に持ち、角間の秘境を流れ下ってきた川である。